希少糖プシコースを含む植物「ズイナ」

希少糖プシコースを含む植物「ズイナ」

 

■驚くべき生態「希少糖プシコースを含有するズイナ」

 

地球上には23万種以上もの植物が生息していると言われています。

 

今のところ、これらの植物の中で唯一希少糖プシコースを含有している植物が「ズイナ」です。

 

おそらく全ての植物について調べたわけではないので、更に調べていけば他の植物でも希少糖プシコースが発見される可能性があると思われます。

 

ズイナの葉の配列様式は、ヒマワリと同様で茎の一つの節に一枚の葉を付ける互生様序の植物ですが、このズイナには驚くべき特性があります。

 

希少糖プシコースを含んだ葉っぱを周囲の土壌に落とすことで他の植物の発芽を阻害し、ズイナの群生を維持しています。まるで動物の様に縄張りを守っているのです。

 

希少糖プシコースのこの特性を農業分野に生かせば、植物の発芽の抑制や促進のコントロールが可能となり、全く人体に害の無い「農薬」としての開発期待が高まりそうです。

 

糖を含んでいる植物として有名なのはサトウキビですが、サトウキビに含まれている糖の種類はショ糖でブドウ糖と果糖が結合したニ糖類です。

 

 

 

これらは1グラム当り約4キロカロリーなので過剰に摂取すれば肥満の原因にもなります。

 

ズイナに含まれるカロリーゼロの希少糖は、同じ植物のサトウキビに含まれる糖とは全く別物なのです。不思議ですね。

 

希少糖プシコースには、血糖値上昇の抑制作用がありますので糖尿病患者に有効です。

 

また脂肪の蓄積を抑制する作用があり内臓脂肪型症候群の方やダイエットを目指している方にも適していると言えます。

 

更に同じ希少糖のアロースには、ガン細胞の増殖抑制作用があり世界中の研究者から注目されています。

 

ズイナは、穂が長く白い花を咲かせ、花の香りも高く良いので鑑賞用としてガーデニングで愛用されています。

 

このズイナを大量栽培して希少糖プシコースを抽出することも出来るのでしょうが、とても非効率と言えます。

 

また、ズイナを野菜として料理に活用する事も考えてしまいますが、希少糖プシコースの大量生産に成功した現在、市販のシロップを購入した方が合理的と言えます。

 

希少糖は何森教授により、微生物が発見された事で大量生産に成功しましたが、ズイナが希少糖を自ら生成するメカニズムが解明されれば、更に安い価格で希少糖プシコースが供給される可能性が高まります。

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