希望する仕事に就けない時代
新卒の就職活動で第一優先したい事は自分のやりたい事をできる会社が断トツに多いようです。
入社間もない新入社員への調査でも自分の叶えたい夢があると大半の方が回答しているそうです。
しかし、現実は自分が希望するやりたい仕事に就ける人は少なく、自分の意志に反してして営業や宣伝広告の部門に配属されることも多いのです。
下積みと思えるような仕事を続ける日々に戸惑いや絶望感を抱き折角苦労と努力を重ねて掴んだ就職をあっさりと止めてしまう人もいます。
自分で一度決めたキャリアプランに対して、その達成を急ぐあまり、下積みの仕事を無駄だと考えてしまうようです。
仕事の環境に適応する柔軟性
近年は、社会的にも技術的にも変化が激しい時代です。
グローバル化が一気に進み、予想外の技術革新や企業の事業再構築が次々に起こっています。
例えば半導体の技術者の場合、少し前までは人が羨む花形の仕事でありましたが、最近では半導体関連の仕事がなくなり、復活する見込みもありません。
半導体のキャリアの達成のために積んできた数万時間が役にたたなくなった方も沢山います。
自分で考えたキャリアプランだけを信じて一直線に突き進むことはあまりにもリスクが大き過ぎると言えます。
どんな時代にあっても世の中に普遍なものなどありません。一時期に安定しているように見えても、物事には必ず栄枯盛衰がつきまといます。
実際にまだ仕事をやってもいないのに頭で考えただけの自分のプランが実社会でどれ程通用するのでしょうか。
入社したら自分の考えたプランと違っていても与えられた仕事に向き合う事で視野も広がり今まで気がつかなかったことも見えてきます。
仕事の幅も広がり応用も身に付いてきます。
変革の時代を生き抜くためには、まずは与えられた仕事に対して積極的に取り組み、問題解決の提案を周囲にも働きかけていく姿勢で取り組んでいれば必ず道は開けてくるでしょう。
変革の時代を生き抜く方法
花形産業であった半導体の業界のように一つの職業や職種が無用になるような大変革の時代が到来しています。
一つの職業や一つの会社に留まらず長い期間第一線で働き続けるにはどうしたらよいのか。
積み重ねたキャリア寿命を伸ばすにはどうしたら良いのか。次の事を大切にしましょう。
◎自分の専門のみにこだわるな!!
自分の専門分野だけにこだわらず物事を多角的に考え視野を広げることが求められている。複数の専門を持っていれば総合力で上回り評価も高い。
◎仕事の本質を理解し分野を広げろ!!
与えられた仕事を単にマニュアルに沿ってこなすだけではなく、仕事の本質を理解して自分のものにできていれば仕事の基本は共通することが多く、別の分野での仕事に応用できるので効率良く専門性を広げることが可能である。
◎異業種との交流を積極的に!!
一人黙々と仕事をするだけでは自分の発想力や技術力は時代遅れになってしまう。
また社内で接する同僚や上司だけの交流では情報も限定され新たな発想も生まれにくい。
他の部署との交流はもちろんのこと、異業種の人との交流を積極的に行いたいものである。特に異業種に携わる方との交流は新しい発想を喚起する原動力になる。
◎改善案を積極的に提案!!
与えられた仕事を単にこなすだけではなく、常に改善策はないかを考え提案し自ら積極的に取り組めば周囲からの評価が上がり新しい仕事も頼まれるようになる。
好循環が生まれ更に遣り甲斐につながる。