ニンニクと卵黄で相乗効果
免疫を強化する方法
免疫を高める食べ物としては米国のデザイナーフーズのピラミッドの頂点に位置するニンニクはアリシンと呼ばれる物質を含んでいて疲労回復や解毒作用、そして抗酸化作用があることが知られています。
またキノコなどに豊富に含まれるβ‐グルカン(β-glucan)は細胞膜を構成している多糖類などと同じで不溶性食物繊維として広く知られています。
β‐グルカンは免疫細胞の白血球とリンパ球を働かせるためのエネルギー源になります。
食事の食べすぎは免疫を低下させることが動物実験で確認されています。
マウスを使った実験では腹八分目の食事量に抑えると免疫が高まり長生きすることが確認されています。
また、食事の量だけでなくバランスの取れた栄養素の摂取は免疫を高めるために大変重要です。
例えばビタミンとミネラルは1日に必要な量が足りていると体の機能は充分に働きますが不足すると低いレベルでしか機能が働きません。
免疫機能も同様のことが言えます。
免疫機能を保つためには栄養素をバランスよく摂取しましょう。
ストレスは免疫を弱めることが分かっています。
適度の飲酒はストレスの解消になり血流も促進して免疫機能に好影響を与えます。
日本酒に換算して1合程度、ビールなら大ビン1本程度の飲酒で程度では免疫は高まることが明らかになっています。
しかしながら2合を超えると通常の状態の免疫力に戻り3合以上では逆に免疫力が低下するようです。
酒は百薬の長とはよく言ったものです。
同じ嗜好品でもタバコは免疫機能を下げるのみで高めることはありません。
喫煙によってストレスが低下するメリットがあるとの意見もあるようですが、それを優に超える有害性が指摘されています。
ウォーキングなどの適度な有酸素運動は血流をよくして免疫を高めてくれます。
しかし体に負担がかかる運動は逆に免疫機能を低下させていく場合があります。
また入浴はストレス解消と血流をよくすることで免疫を高めます。
特に免疫を高めるお湯の温度は40℃以下で自律神経の副交感神経の働きを盛んにして心身ともにリラックスさせます。
また熟睡すると免疫機能は高まります。
逆に睡眠が浅く寝ても疲れが取れにくい人は免疫低下します。
笑うことでも免疫は高まることが証明されています。
心から笑ったときだけでなく無理に笑ったときにも免疫機能が高まることが確認されています。
その度合いは心から笑ったときの半分ほどだといいますが笑うことで免疫が高まるだけでなく血糖値も下がるという実験結果も発表されています。
ニンニクと卵黄、黒ニンニクの話
黒ニンニクとは、中身まで真っ黒なニンニクのことです。
この黒ニンニクの作り方は生のニンニクを弱火で1週間蒸し焼きにした後じっくりと熟成させた添加物無しの自然食品です。
ニンニクには健康に良い成分が豊富なことで知られていますが黒ニンニクはポリフェノールの含有量が生ニンニクの約10倍増えて健康に良い成分が詰まっています。
ニンニクの欠点は臭いだと思いますが黒にんにくは生ニンニクのような特有の強い刺激臭はなく食後の口臭も気になりません。
また食感がゼリーに近く味覚はプルーンなどのドライフルーツにも似た甘酸っぱさがあります。
保存性もすぐれており賞味期限は常温で半年程度も大丈夫です。
1日2片程度、体調に合わせて1ヶ月5〜6球を目安にして食べれば健康維持に抜群の効果が期待できます。
ニンニクと卵黄のコラボ商品がありますがニンニクに含まれている「アリシン」という物質はビタミンB1と結びついて「アリチアミン」という物質となり体の中でビタミンB1と全く同じ働きをします。
このビタミンB1は、ご飯などの炭水化物をエネルギーに変えるときに使われるとても大事な物質ですが消化吸収や体内蓄積をしにくい栄養素です。
卵黄には女性の美容に欠かす事ができないビタミンEが多く含まれています。
卵黄に含まれるビタミンEは若さと健康を維持して、みずみずしいお肌に欠かせない物質です。
ニンニクと卵黄はアリシンとビタミンB1
ニンニクと卵の黄身を合わせて作ったニンニク卵黄は、昔から伝わる強力な滋養強壮剤です。
自宅でも作ることが出来ます。
ニンニクと卵黄を弱火で長時間かけて丹念に煎り練り上げて香りの良い黄金色の粉状に仕上げたものです。
ニンニクにはアリシンと言われる成分が含まれています。
アリシンはネギやニンニクなどを切った時に生じます。
アリシンは揮発性の独特の匂いの成分のことです。
臭い匂いで嫌われがちですがネギやニンニクを食べると元気になるのはアリシンのおかげです。
アリシンには強い抗菌、殺菌作用があり、体内に侵入した細菌やウィルスを殺菌して風邪等の感染症を予防したり食品など雑菌を殺菌し食中毒を予防する力があると言われています。
またアリシンにはビタミンB1の働きを活性化し糖質を効率よく燃焼してエネルギーに変える作用があり新陳代謝が活発にし疲労の回復を早めます。
ニンニクは大昔から世界各国で強壮剤として珍重された食品です。
漢方薬にもニンニクは大蒜(タイサン)と呼ばれて身体を温める作用があることから日常でも多く食されています。
ニンニクの一番の注目成分は「アリシン」と言われています。
「アリシン」は疲労回復を助けビタミンB1の吸収を向上し滋養強壮に良いからでしょう。
「アリシン」はネギやニラにも含まれているのですが含有量としてはニンニクが断トツです。
卵黄とは鶏の卵の黄身の部分ですが卵黄は栄養の宝庫といわれビタミンA・ビタミンB1・ ビタミンD・鉄(mg)・カルシュム等を含んでいます。
卵黄はビタミンCと植物繊維以外の栄養素を含んでいるので準完全食品ともいわれております。
滋養強壮剤のニンニクと栄養の宝庫である卵黄コラボレーションです。
これが「ニンニク卵黄」です。
ニンニクの「アリシン」の働きである、ビタミンB1の吸収率アップは、卵黄の豊富なビタミンB1を余すことなく活用することができます。
脳の活動エネルギーは糖質ですので、脳には、ビタミンB1の存在が不可欠です。
受験勉強、デスクワークなどで脳を活性化させたい時に、ビタミンB1とともにアリシンを摂取すると集中力が増大します。
ビタミンB1は、納豆、玄米、豚肉、オートミール、うなぎ、レバー、きなこなどに含まれています。
アリシンは、ニンニク、ネギ、ニラなどの香りの強い野菜に豊富に含まれています。
料理の組み合わせとして、「豚肉とニンニクの炒め」、「ネギ納豆」、「ニラレバ炒め」などは、ビタミンB1とアリシンの2つの作用が同時に期待できる料理として理に適っているのです。
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