血流促進と免疫の関係
血流促進と免疫の関係
風邪をひくと発熱して体温が上がりますが、これは体が病気と戦っている証拠だといわれています。
免疫細胞は温度が高めの状態のほうが活動が活発になるため体温を高くして病原菌と戦いやすい環境にしています。
平常時には平熱で免疫細胞は通常のパトロールをして体に害を与える病原菌などを的確に処理していますが通常の防御体制で対処できないときには体温を上げて免疫細胞の活動を高めているのです。
逆に体温が低いときには血液の流れが低下しており免疫細胞の活動も低下してしまいます。体が冷えるのは体全体に温かい血液が充分に送られていない証拠です。
血液の流れがよくないと体は冷えやすくなる。
中でも体の末端にある手足は特に冷えやすくなり冷えているときには免疫も下がっていることになります。
免疫細胞は血液中にブドウ糖や中性脂肪が適度に存在しているときは順調に流れて、病原菌などが増殖する前に対応することができます。
しかし、血管の中が混雑した状態になった時は病原菌のところへ免疫細胞が到着するまでに時間がかかるようになり処理にも時間がかかります。
このように低下する免疫細胞の働きを高めるためには渋滞を緩和させるように血液中のブドウ糖と中性脂肪を適切な量まで減らすことが重要になってきます。
ニンニクの効果効能
英語でガーリック(garlic)と呼ばれるニンニクはネギ科の多年草で球根は香辛料として用いられています。
生薬名では大蒜(たいさん)と呼ばれニンニクの語源は困難を耐え忍ぶという意味の仏教用語の「忍辱」とされています。
ニンニクは香辛料や薬の成分として用いられていますが、その歴史は紀元前3千年に遡ります。
古代エジプトでは栽培され利用されていた記録があります。
ニンニクがピラミッド建設の労働者たちの過酷な労働を支えていたという有名な話があるのです。
また古代ギリシャでも兵士の食料として用いられ古代ローマ帝国では闘牛士が食して、そして古代インドや中国では万能薬として使われていました。
健康のためのニンニクのすぐれた効能・効果としてニンニクは数多くの薬効成分があることは解っていますが解明されてない研究中のものもあります。
ニンニクの成分は、とても強いため生で食する場合は胃壁を荒らす可能性が高いので注意が必要です。
ニンニクは世界各地の長い歴史をみても、まれにみる豊富な栄養があり非常にすぐれた効能・効果が解明されています。
ニンニクの効果効能は食物や香辛料また薬草として私たち人間に長く愛され利用されてきた実績が証明しています。
ニンニクには「アリシン」と呼ばれる殺菌・抗菌に非常に強力に作用する成分が含まれています。
ニンニクのエキスを12万倍に薄めた液でもコレラ菌やチフス菌、赤痢菌などに対して抗菌力があると言われています。
ニンニクの疲労回復
ビタミンB1は人間の体内で糖質のエネルギー代謝を効率よく行うために不可欠とされていますが体内に一度に吸収される量が限られており体内蓄積率が極めて低い栄養素です。
ニンニクに含まれる「アリシン」はビタミンB1と結合して「アリチアミン」といわれる成分に変容することによりビタミンB1と全く同じ働きをするだけでなく長いあいだ血液中にとどまることができます。
この作用によってビタミンB1の吸収が効率よく有効に行われ代謝が活発になり活動エネルギーを生みだすことで疲労回復や滋養強壮作用をもたらします。
またニンニクの成分である「スコルジニン」にも「アリチアミン」と同様に、新陳代謝を活発にする作用や強壮・強精作用があります。
ニンニクには、健康を維持増進に大きな役割を担っているといえます。
ニンニクの保存法
ニンニクには「アリシン」などの刺激の強い成分が含まれているため、食べ過ぎると消化器系に影響がでます。
特に生のニンニクは、胃壁を強く刺激するので空腹時に単独で食するのは避けたほうが良さそうです。
生で食する時は一日に一片(ヒトカケ)程度にしたほうが良いでしょう。
醤油や酒や酢に漬けたニンニクであれば、多少摂取量を増やしても良いですが、それでもせいぜい1日三、四片程度にしておくのが望ましいようです。
また子どもや妊娠中・授乳中の女性は刺激が強すぎるので沢山摂ることを控えましょう。
スーパーなどで買い物をするときに良いニンニクの見分け方として、まず皮の色が白くて張りがあるものが合格です。
皮が茶や赤みがかったり触った感触が柔らかいものは古い可能性があります。
ニンニクは固さと重量感を意識して選びましょう。
またニンニクはスーパーなどで四季に関係なく年中販売されておりますが意外と長持ちしないので保存法としては高温では腐りやすいのでラップに包んで冷蔵庫の野菜室に置くか冷凍して保存しましょう。
一度に沢山食べられないので買いだめせず、こまめに少量ずつ使用する分をその都度購入する方が良いでしょう。
いずれにしても、鮮度の高いうちに召し上がるべきです。
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