ショック療法、HSP入浴法とは
「ヒートショックプロテイン(HSP)」をご存知ですか?
英語略でHSP、日本語では「熱ショックタンパク質」と呼ばれ、体内にこのタンパク質が増えることでお肌の細胞を修復する作用があり、シミやシワを予防改善する力が生まれるのです。
このヒートショックプロテイン(HSP)には、HSP47、 HSP60、 HSP70 HSP90など様々な種類があり、全てのHSPにコラーゲンの生成や細胞の修復に関わっています。
このHSPは、体に対する種々のストレスによって、その発現量が増加することが報告されています。
つまり、体が危機に陥った時に体を守るための防衛本能が働き、有効成分であるHSPが体内に増加すると考えられます。
HSPの中でも、特にHSP70が注目されており、お風呂でお肌を温めることでHSPが増えてシミやシワを抑制することが解明されています。
また、HSP70はアルコールや紫外線などのストレスから体を保護することも分かっています。医薬品や化粧品への応用研究も行われています。
このHSP入浴法はスポーツ選手の体作り、医療機関でのがん治療などに応用されています。半身浴よりも短時間で持続性があり、より多くの効果が期待できます。
HSP70を増やすことで美肌に
◎紫外線依存の傷害(細胞死、炎症反応、DNA傷害)が軽減される
◎メラニン産生が抑制されシミ形成を抑制される
◎お風呂で体を温める事でシワ形成が抑制される
この「ヒートショックプロテイン(HSP)」はお風呂に入ることで体内に増やす事ができますので、是非実践してみましょう。
ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法の手順
1、お風呂に入る前に常温のお水500ml程度を摂取する。
2、お湯の温度により、浸かる時間が違います目安は以下の通りです。
42℃ → 10分
41℃ → 15分
40℃ → 20分
3、お風呂から上がったら、体を冷やさないように保温するためにバスタオルやバスローブで体全体を包み込み、10〜15分保温する。体を冷やしたら効果がないので冷たい飲み物は飲まない。
4、10〜15分保温したら約500mlの水分を補給する。
5、体を急に冷やさないようにして、体温を徐々に戻す。
「ヒートショックプロテイン(HSP)」は、云わばショック療法です。
体に通常以上の負荷を与えることで、体を保護する防衛本能を引き出して、お肌を守る方法です。
一度この入浴法を行うと増えたHSPは2日後にピークを迎え、2〜3日間効果が持続するので、3日に一度のペースで実践すれば効果が持続します。
入浴時に注意すること
冬場は浴室を温めるために熱いシャワーを壁や床にかけて浴室を温めておきましょう。
急激な温度差は、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性があります。
また、お湯から上がった後も部屋の温度を上げておきましょう。
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