免疫を活性化させる方法手段


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潰瘍性大腸炎などを防ぐ、タンパク質「SAP-1」が発見される


 
国が難病に指定している潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、まだ原因が究明されていない疾患ですが、腸内細菌の研究が世界中で進み、解明されつつあります。
 
その一つが、慶応大学の研究で、まだ原因は特定されていないものの、免疫機能の過剰反応が影響していることが明らかにされました。

 
過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を強力に増やす腸内細菌「クロストリジウム属」の存在が欠かせない事がわかっています。

 
この制御性T細胞を増やす腸内細菌クロストジウム属は17種発見されており、これらの全ての細菌をマウスに与えると腸炎や下痢を抑えられたことが確認されています。
 
更に別の研究では、潰瘍性大腸炎に、悪玉菌を殺したり、善玉菌を腸の粘液層に引き込んで定着させる働きをしていると考えられてきた、IgA抗体(免疫グロブリンA抗体)が一部の悪玉菌とくっ付き、その悪玉菌が腸の炎症に関わっていることが突き止められています。
 
神戸大の研究グループは、炎症性の腸疾患を防ぐタンパク質を発見し、予防薬や治療薬開発への貢献が期待できると報告しました。

 

この研究では、腸の内側を覆う腸上皮細胞の表面にある「微じゅう毛」という細かな突起に存在するタンパク質「SAP-1」をマウスの腸上皮細胞から除去したところ、腸炎の発症率と重症度が著しく高まることを確認したと報告しています。
 

更に、タンパク質「SAP-1」が、同じく微じゅう毛にあるタンパク質「CEACAM20」の機能を抑えることで、腸炎の発症を防いでいる可能性が高いことも判明したと報告しています。
 
私は平成25年の健康診断で便潜血があって大腸内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断されしたが、私の場合は軽度だったため平成29年現在、症状は治まり寛解状態になっています。
重度の型は非常に大変な生活を余儀なくされていますので特効薬が早期に開発されますことを祈っています。

 

 

「記事参照元」  神戸新聞


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