腸内フローラ辞典 ガラクトオリゴ糖

ガラクトオリゴ糖

 

ガラクトオリゴ糖 

 

ガラクトオリゴ糖は、乳糖をアルカリ処理して作られたオリゴ糖で、ガラクトースを主成分とするオリゴ糖の総称です。

 

母乳や牛の初乳に多く含まれています。

 

食べ物では、ヨーグルト、ビスケット、テーブルシュガーなどにも含まれています。

 

ガラクトオリゴ糖は、善玉菌のビフィズス菌のエサとなり、腸内環境を整えます。

 

大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌の活動を抑えます。また、便通の促進効果があるといわれています。

 

ガラクトオリゴ糖を成分に含んだ商品は、特定保健用食品(トクホ)として許可されており「おなかの調子を整える食品」の表示がされています。

 

ガラクトオリゴ糖は、摂りすぎるとおなかが緩くなることがあります。

 

 

 

ヤクルトと帝京大学のガラクトオリゴ糖の研究

 

株式会社ヤクルト本社と帝京大学が乳児を対象に行った研究で、ガラクトオリゴ糖を継続して摂取するとふん便中ビフィズス菌の占有率が増加することを報告しています。

 

生まれたばかりの新生児の腸内は無菌の状態で、産道を通過する時や母乳や近親者との触れ合う中で菌を保有していきます。

 

母乳には、100を超える種類のオリゴ糖が含まれており、オリゴ糖は人の消化酵素では分解できないので腸まで達します。

 

この豊富なオリゴ糖をエサにしているのがビフィズス菌です。

 

生後直後の新生児の腸内は大腸菌がみられますが、1〜2週間後にはビフィズス菌が主体の腸内フローラに変化することが分かっています。

 

ビフィズス菌は、オリゴ糖を代謝して酪酸などの短鎖脂肪酸を生成しますが、この酪酸には強い殺菌作用があることがわかっています。

 

新生児の腸内フローラにビフィズス菌が増えることで有害菌の感染を防ぐことができるのです。

 

「記事参照元」

 

ヤクルト本社と帝京大学のガラクトオリゴ糖の研究 

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