腸内フローラが悪化する夜型生活

夜型生活者が若者中心に増えている

 

夜型生活は腸内環境を悪化させる 

 

夜型の生活パターンは腸内環境を悪化させて肥満を招くことがわかってきました。
 
近年、仕事が多様化したこともあり若者を中心に夜型の人が増えています。
 
厚生労働省の調査によると夜9時以降に夕食を食べる人の割合は以下の通りです。
 
◎40歳男性の3人に1人(36.6%)
 
◎40歳代の女性の5人に1人(19.2%)

 

やはり、特に若い男性に多くようですね。

 

若い女性には、夜遅くや寝る前に食べると太るということが浸透しているようです。

 

 

 

 

夜の食事はレプチンの作用が低下して肥満を招く

 

夜型生活はレプチンが低下して肥満に 

 

更に夜11時以降に夕食を食べる人も多いということです。
 
夜遅く食事を食べると太ることがわかっています。

 

夜は活動量が減少しいるので摂取したカロリーを消費する時間がありません。
 
また、夜は脂肪の蓄積を抑えるレプチンの作用が低下するのでダブルパンチで太りやすいといわれています。
 
レプチンの作用は脂肪細胞から分泌される物質で「食欲を抑え」「エネルギー代謝を促進」させる作用があるといわれています。
 
レプチンは夜遅い食事が習慣化することで、その作用が低下して血糖値や中性脂肪の値が上昇しやすくなりますので結果的に肥満になる可能性が高くなるというわけです。
 
このレプチンは睡眠不足によっても分泌が低下するので睡眠不足の人ほど太りやすい事を覚えておきましょう。

 

生活習慣の不規則が肥満を招く

 

腸内には無数の微生物が生息し生態系群を構成しています。

 

これを腸内フローラとよんでいますが、この微生物のなかには肥満に関係している細菌が存在していることが明らかになっています。
 
欧米で治療として行われている「糞便移植」で肥満になる腸内細菌が存在することが明らかになりました。

 

肥満になる腸内細菌が存在する

 

肥満に関係する腸内細菌が存在している 

 

抗生剤の常用が原因で大部分の腸内細菌が死滅して、腸内に特定の悪玉菌がはびこるクロストリジウム・ディフィシル感染症の患者に10代の健康な娘の糞便を腸内に移植しました。
 
クロストリジウム・ディフィシル感染症の治療は成功しました。
 
ところが、この娘は健康ではありましたが肥満だったのです。
 
この治療の約1年半後、治療を受けた母の体重が15kg増加しBMIは26から33まで急増してしまいました。
 
そして娘の便を移植して3年後に母親は肥満として安定してしまいました。
 
この事実は、腸内細菌を善玉菌が優勢の環境することで肥満を防止することができる可能性があります。

 

プロバイオティクスとプレバイオティクスの摂取

 

以上のように腸内には、肥満に関係する細菌がいることが分かっています。

 

肥満に関係している細菌を少なくして腸内環境を整えるためには善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスの食品を食べましょう。

 

また、善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維などのプレバイオテイクスの食品をバランス良く摂取することが肥満の予防につながります。
  
やはり、人は昼間活動して夜は休むようにDNAに記憶されているようです。DNAに沿わない生活パターンは健康に悪影響がでるのはうなずけるところです。

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