肌のシミは、皮膚の基底層のメラノサイトで作られる黒褐色のメラニン色素が表皮や、真皮に沈着して生じます。
皮膚に紫外線が当たると、有害な活性酸素が発生し、炎症を起こします。
それが刺激となり、紫外線を防ぐためにメラニン色素が作られます。これがシミとなります。
通常は、皮膚の新陳代謝によりメラニン色素は角質層まで移動して剥がれ落ちるのでシミにはなりませんが、紫外線の量が多いと、活性酸素が大量に発生しメラニン色素も多量に作られ、シミとなってしまいます。
また新陳代謝が低下しているときもシミとして残ります。
プラセンタは活性酸素除去作用や抗炎症作用などがあります。
また、新陳代謝を高める血行促進作用などがあるため、シミの予防と改善に効果があります。
肌のハリや弾力に関係しているのは真皮です。
プラセンタは皮膚から浸透して、繊維芽細胞を活性化します。
乾燥肌や脂性肌、ニキビなどにも効果があります。
放射線障害の回復にもプラセンタ
1982年に日本放射線影響学会で発表された実験データでは、通常であれば20日以内で死亡する放射線量を浴びたマウスにプラセンタエキスを注射し、200日も生き延びたと報告されました。
プラセンタエキスが、放射線の変異原性を打ち消す作用を持っていることを発見しました。
その後の研究から、傷ついた遺伝子が修復されるためであることが判りました。
実験では20匹単位を二つのグループに分けて、全てのマウスが死んでしまう線量を照射しました。
その結果、エサと水のみ与えたマウス20匹全部は17日目に全てが死んでしまいましたが、照射40分以内に人のプラセンタエキスを注射したマウスは一匹も死なずに全てが200日以上生き延びました。
実験研究結果から、プラセンタエキスは放射線障害に有効であることが証明されておいます。健康を維持して回復するためにプラセンタは有効です。
うつ病の改善にプラセンタ
うつ病の症状は、うつ気分、生命活力の減退による意欲・行動の障害、悲観的な思考障害、そして様々な身体症状が起こり、日内変動、季節変動などが知られています。
うつ気分には、憂うつ感が伴い、意欲・行動の障害には、何をするにもおっくう、意欲、集中力、決断力、性欲、行動の低下など生命エネルギーの減退による意欲・行動の障害が現れます。
思考障害には、考え方が悲観的となり、自分、社会、将来に対しての悲観的な考え方が多くなります。
身体症状には、倦怠感、食欲不振、不眠、頭痛、肩こり、めまい感、性欲減退、聴覚過敏(耳鳴り)、口渇(こうかつ)、胸部圧迫感、心窩(しんか)部(みぞおち)不快感、吐きけ、腹痛、便通異常、腰痛、手足のしびれなどが現れます。
日内変動、季節変動としては、朝方調子が悪く、夕方には元気がでてくるという日内変動を示すことがあります。
また、うつ病には周期性変動のあることが知られており、1年〜数年の周期で反復したり、季節的に春と秋に悪くなるケースが多いとされています。
プラセンタは、自律神経調整作用や内分泌調整作用があり、うつ病にも効果をあげています。
肝炎や肝硬変の改善にプラセンタ
肝炎にはウイルス性やアルコール性がありますが、ウイルス性にはB型やC型などがあります。
肝炎は肝硬変、肝がんへと進行するケースが多く、肝がんの予防にはまず肝炎の早期改善がポイントになります。
アルコール性肝炎は、継続的に多量に摂取したアルコールが引き金となり、体内に多量の活性酸素が過剰に発生して肝細胞に炎症が起きる疾患です。
活性酸素は攻撃性に富んでいて、異常に増えると多くの疾患の原因となります。
またウイルス性の肝炎は、ウイルスが体内に入ると免疫システムが攻撃をしますが、その時に活性酸素が多量に発生して肝細胞に障害を与えます。
さらに、肝硬変は肝炎の炎症が進行して肝細胞が破壊され、肝臓が硬く萎縮する疾患でがんに移行する可能性が非常に高い疾患です。
臓器の中でも肝臓は再生能力に優れており、70%を切除しても肝細胞増殖因子により元の大きさに戻ります。
プラセンタは体内に発生した活性酸素の除去作用や過剰な発生を抑えます。
また、肝機能を高め、解毒作用、抗炎症作用などの働きがあり、肝炎や肝硬変などの肝障害の改善効果があると考えられています。
肝障害のプラセンタを用いた治療には健康保険が1アンプルのみ適用されてます。
2回目より自費診療となります。
肝機能改善の注射剤としては、株式会社日本生物製剤の「ラエンネック」が知られています。
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