抗老化と美肌にプラセンタ


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プラセンタとは 
 
 
 プラセンタとは、哺乳動物の「胎盤」のことで、妊娠中の胎児を包む羊膜と子宮とを結ぶところに位置する円盤状の臨時の臓器です。

 

プラセンタは、ラテン語で「お菓子のケーキ」を意味することばです。

 

人の胎盤の形状がホットケーキに似ているところから、この様に呼ばれることになったようです。

 

プラセンタは、妊娠中に胎児を守り育てるために、作られる臓器であり、出産すると同時に役目を終えて体外に排出されます。

 

人の場合、受精して着床したときからわずか、約280日間で60兆個の細胞に分裂します。3000g前後の胎児へと成長させる役割を担うプラセンタは、胎児とへその緒で繋がっています。

 

妊娠中には、胎盤は胎児に必要な栄養素や酸素を供給して、胎児の内臓に代わって消化や排泄を助けています。

 

さらにホルモンの分泌、毒物や菌などの侵入から身を守るために、免疫機能を高める働きもあります。

 

生命の源泉ともいえるプラセンタは、まさに「万能の臓器」と言えます。

 

このプラセンタの活用することで新陳代謝の促進、自律神経やホルモンのバランスを調整し、免疫力や抵抗力を高めるなどの、様々な薬理作用を享受できます。

 

日本のブラセンタの老舗は、「メルスモン製薬株式会社」「株式会社日本生物製剤」「ビタX株式会社」「スノーデン株式会社」が代表的製剤会社で、約30年〜60年の歴史をもっています。

 

プラセンタは、どの製剤も濃度100%と表示されています。

 

しかし、製造過程に秘密があり、それぞれの製剤で濃度が異なります。

 

これは、製剤過程で水の中にプラセンタ(胎盤)を入れて沸騰させて出来た製剤が原液で常に100%とされています。

 

よって製剤会社によって製剤過程に入れる水の量が全く違ってくるのです。

 

実際には、プラセンタの原液と言われていても、濃度が数パーセントから数十パーセントまで様々です。

 

購入されるときは、色々な角度から製剤の情報を取り入れて判断しましょう。

 

製剤を選ぶ一つの基準として、製剤の原料製造会社として長い歴史を持っていることがあげられると思います。

 

厚生労働省は狂牛病などの伝染病のリスクを考慮しており、現在のところプラセンタの注射を受けた場合、一生献血は出来ないことになっています。

 

因みにピアスの穴開け、海外渡航なども一定期間は献血ができない決まりがあります。

 

また、骨髄バンクへの登録についても、プラセンタの注射以降は、骨髄の提供は不可能となります。

 

但し、登録は抹消されずに保留状態となります。実際には長い期間においてプラセンタ治療で死者が出たり、体調不良等のケースはないのですが、哺乳動物由来のプラセンタもあることから、未知の部分を警戒して国の対応がこの様になっていると考えられます。

 

哺乳動物由来のプラセンタの場合、血統が重んじられます。馬の場合は血統がはっきりしているサラブレッドのプラセンタを使っています。

 

また、どの様な環境で育ち、エサは何を食べているかなども重要な要素となります。

 

日本の場合だと、北海道の日高牧場のサラブレッドのプラセンタを活用しています。

 

   

 

プラセンタの歴史

 

 

約2400年前、「西洋医学の父」と言われたヒポクラテスは、患者の治療にプラセンタを利用したと言われています。

 

また、エジプトの女王であったクレオパトラやフランス国王ルイ16世の王妃マリーアントワネットは、自分自身の美容のためにプラセンタを利用したといわれます。

 

この様に、紀元前の昔からプラセンタは乾燥させて粉末化したものが使われていました。

 

アジアでは、中国でも不老長寿の漢方薬として約2300年程以前に秦の始皇帝をはじめ、以後の歴代の皇帝が活用したとされています。

 

中国の唐の時代の医学書「本草拾遺」には、プラセンタのことが「人胞」「胞衣」の名前で紹介されていて、玄宗皇帝の寵愛を受けた絶世の美女と称される楊貴妃も美容のために使っていたと伝えられています。

 

時代は下って、明の時代の医学書「本草綱目」には「紫河車」と記載があり、「河車大造丸」といって虚弱体質者や高齢者向けの滋養強壮剤として活用されている漢方薬の成分にはプラセンタである「紫河車」が含まれており、中国の長い歴史の中で活用されてきたことが伺えます。

 

日本では、江戸時代に中国から漢方薬として「紫河車」を配合した「混元丹」という滋養強壮の効能で伝わっています。

 

   

 

現在の治療への応用

プラセンタは治療にも応用されている

 

紀元前から洋の東西を問わず活用されてきたプラセンタを、本格的な西洋医学の治療として用いたのは、旧ソビエト連邦のフィラートフ博士と言われています。

 

フィラートフ博士は、1930年代に埋没療法という冷凍したプラセンタを皮下に埋め込む治療法を開発しました。

 

患部の皮膚の中に冷蔵保存しておいたプラセンタ組織を移植・埋没する埋没療法(組織療法)です。

 

同博士は、角膜移植を、死者の角膜を採取して、移植する手術も行っていましたが、その際に冷蔵保存した角膜のほうが癒着しやすいことも突き止めています。

 

この埋没療法は、日本でも第二次世界大戦後に取り入れられて、治療効果や持続性が評価されてきましたが、治療の安全性や治療技術の確保に難点がありました。

 

そこで、日本では独自に研究が重ねられて、プラセンタの内服剤として誕生しました。

 

その後より安全性と治療効果の向上が追及されたことで、プラセンタのエキスを抽出することにより注射剤としての開発が進み、プラセンタの効果効能を簡単に実感できるようになり、最近では化粧品やサプリメントでも簡単に摂取できるようになりました。

 

殆どの女優や歌手は、定期的にクリニックに通いプラセンタの注射を受けているようです。

 

サプリメントとしては、スノーデン株式会社が開発した「プラセンタトップ」や「ドルタック」、ビタX株式会社「ビタエックス」などが知られています。

 

   

 

プラセンタの栄養素

 

プラセンタの充実した栄養素

プラセンタは、母親のお腹で約280日間という短期間で3000g前後の胎児へと成長させる役割を担っています。

 

この様に胎児に必要な栄養素であるタンパク質、糖質、ビダミン、ミネラル、脂質の五大栄養素をはじめ、人に必要な栄養素の殆どを含んでいます。

 

その他の栄養素として、人間の体内で生成出来ない必須アミノサンをはじめ、核酸やムコ多糖類、酵素なども含まれています。

 
プラセンタの大きな特色として、短期間に胎児を成長させる役割でも分かるように細胞分裂を活発にさせる働きがあげられます。
 
また、胎児の細胞を臓器に造り替えていく働きをします。
 
更に、医療分野では「肝細胞増殖因子」が注目されておりますが、プラセンタは肝臓だけでなく他の臓器の修復や再生をさせることから再生医療の分野で大変注目されています。


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