健康診断の数値の見方読み方


このエントリーをはてなブックマークに追加   


特定健診・特定保健指導

 

特定保健指導 

 

平成20年4月から40歳〜74歳までの各医療保険加入者全員を対象に生活習慣病にかかる健診・保健指導実施が導入されました。

 

現在は、平成25年4月からの二次が展開されています。

 

正式な名称は、「特定健康診査・特定保健指導」といい、一般には「メタボ健診」の名称で広まっています。

 

この制度が導入されて経緯は、メタボリックシンドロームに代表されるように、基準域を少しでも超える検査値を保有している場合、心筋梗塞の発症のリスクが高まる疫学研究の結果に基づいて、予防医学の観点から保健指導に重点が置かれるようになりました。

 

特定健診における問診票

 

特定健診では、医学的検査だけではなく、個別に病歴、生活習慣などを聞き取り保健指導に役立てられています。

 

項目名

保健指導判定値

受診勧奨判定値

単位

収縮期血圧

130

140

mmHg

拡張期血圧

85

90

mmHg

中性脂肪

150

300

mg/dL

HDLコレステロール

39

34

mg/dL

LDLコレステロール

120

140

 mg/dL

空腹時血糖

100

126

mg/dL

*HbA1c(NGSP

5.6

6.5

 %

AST(GOT)

31

51

U/L

ALT(GPT)

31

51

U/L

γ-GT(γ-GTP)

51

101

U/L

血色素量
(ヘモグロビン値)

13.0(男性)

12.0(男性)

12.0(女性)

11.0(女性)

 g/dL

*HbA1c(NGSP)
 ヘモグロビンA1cの値は、国際標準値を示しています。

 

 

メタボリックシンドロームの診断基準

 

メタボリックシンドロームの診断基準は、内臓脂肪蓄積の指標とされる臍部ウエスト周囲径が、男性85p、女性90p以上となっています。

 

更に、下記の3項目中で2項目以上に該当する場合、メタボリックシンドロームと診断されます。

 

1.血清脂質異常
  血清中性脂肪(TG)の値が150mg/dl以上、又はHDLコレステロール値が40mg/dl以下

 

2.血圧高値
  収縮期血圧が130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上

 

3.血糖値
  空腹時血糖値が110 mg/dl以上

 

メタボリックシンドロームの基準と特定健診の基準は全ての数値が同一ではなく、血糖値の基準値が異なりますので、注意が必要です。


このエントリーをはてなブックマークに追加   


 

スポンサードリンク

 

関連ページ

健康診断 脂質検査 「中性脂肪」
中性脂肪の数値が、150mg/dl以上は、「高トリグリセライド血症」と評価されて、メタボリックシンドロームの診断基準にも加えられています。脂質検査「中性脂肪」の検査数値をご紹介
健康診断 脂質検査 「HDLコレステロール」
HDLコレステロールは、血中の余ったコレステロールを肝臓まで運ぶ働きをしています。動脈硬化を防ぐ働きをしている考えられ、「善玉コレステロール」と呼ばれる所以です。脂質検査 「HDLコレステロール」のご紹介です
健康診断 脂質検査 「LDLコレステロール」
LDLコレステロールは、カイロミクロンや超低比重リポタンパク (VLDL)がリポたんぱくリパーゼ及び肝性トリアシルグリセロールリパーゼの作用を受けることで、生成されます。LDLコレステロールは、動脈硬化を促進させる作用があることが知られています。脂質検査 「LDLコレステロール」のご紹介です
健康診断 脂質検査 「総コレステロール」
血清コレステロール(血液中のコレステロールの濃度のこと)が、増加すると動脈硬化を引き起こし、更に冠状動脈硬化に起因する狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の重大なリスク要因になります。脂質検査 「総コレステロール」のご紹介です
健康診断 糖尿病 「尿糖」
血糖値に異常がある場合、近位尿細管にはブドウ糖の再吸収能力に限界があり、再吸収されずに残った糖が、尿中に排泄されて、尿糖が陽性になります。健康診断 糖尿病「尿糖」のご紹介です
健康診断 糖尿病 「空腹時血糖値(FBS)」
空腹時血糖値はわが国では正常値との境界を110mg/dLとしていますがアメリカでは糖尿病の発症が有意に高いとして100mg/dLに設定しています。糖尿病 「空腹時血糖値(FBS)」のご紹介です
健康診断 糖尿病 「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」
ヘモグロビンA1c(HbA1c)は、血中の血糖濃度に敏感に反応して、ブドウ糖と非酵素的に結合する特性をもっています。この特性から「糖化ヘモグロビン」ともよばれています。糖尿病の血糖値検査項目のヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値についてのご紹介です
健康診断 肝機能検査 ASTまたはGOT
ALT(GPT)は大部分の臓器細胞に存在しています。AST(GOT)との大きな違いは、肝臓に分布している比率が最も高く、肝臓に障害が発生すると、特異的にALT(GPT)の値が上昇します。肝機能検査 「ASTまたはGOT」のご紹介です
健康診断 肝機能検査 ALTまたはGPT
ALT(GPT)は大部分の臓器細胞に存在しています。AST(GOT)との大きな違いは肝臓に分布している比率が最も高く、肝臓に障害が発生すると、特異的にALT(GPT)の値が上昇します。肝機能検査 「ALTまたはGPT」のご紹介です
健康診断 肝機能検査 血清総たんぱく
血清総たんぱくは、栄養状態の悪化や肝疾患で低下します。ネフレーゼ症候群などの腎臓の疾患でも尿の中にたんぱく質が流れ出てしまうために低下します。肝機能検査「血清総たんぱく」のご紹介です
健康診断 腎機能検査 尿
尿検査は、様々な代謝や腎機能などの異常の有無を簡単に把握できるスクリーニング検査として、広く活用されています
健康診断 痛風検査 尿酸(UA)
尿酸(UA)は、核酸の構成素の一つでるプリン体の最終代謝産物で、食べ物に含まれるプリン体も吸収されると体内で尿酸になり血液中に増加します。痛風検査 「尿酸(UA) 」のご紹介です
健康診断 血液一般検査(貧血検査、その他)
赤血球は血液中の血球成分のひとつで赤血球中のヘモグロビンが、肺で酸素と結合して血管を通して全身に運搬されます。一方で、体内で発生する二酸化炭素は、肺におけるガス交換で体外に排出されます。血液一般検査(貧血検査)のご紹介です
健康診断 血圧検査
健康診断は、医学検査であり各種の検査で健康状態を評価及び特定疾患のスクリーニングをを目的としたものです。検査内容や検査数値を理解して、疾病の予防や改善に役立てましょう。健康診断 血圧検査
健康診断 眼底検査
健康診断は、医学検査であり各種の検査で健康状態を評価及び特定疾患のスクリーニングをを目的としたものです。検査内容や検査数値を理解して、疾病の予防や改善に役立てましょう。健康診断 眼底検査

若返り法 健康的にやせる 基礎代謝を上げる 免疫を高める 危険な習慣 認知症を予防 腸内環境を整える