危険な生活習慣と免疫


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ストレスホルモンが免疫力を低下させる

 
ストレスホルモンが免疫力を低下させる 
 
NHKシリーズ「キラーストレス」の放映を参考にしたものです。
 
 
仕事をしているビジネスパーソンは、84%がストレスを感じているというアンケート結果があります。
 
米国のストレス研究で、体に幾つかのストレス条件が重なると、突然死の原因になる可能性があり、これストレスを特にキラーストレスと呼んでいます。
 
例えば睡眠不足、多忙、近親者との別離など複数のストレスが重なるとキラーストレスとなって命にかかわることが分かってきました。
 
ストレスによる突然死の原因は様々で体の常在菌が殺人細胞に変貌することもあります。
 
この死を招くキラーストレス、研究によって脳を変化させることで劇的に改善することができるとこてが報告されています。
 

ストレスを受けた時の脳の反応

 

ストレスを受けた時の脳の反応 

 

が恐怖や不安を感じたときに脳の側頭葉内側の奥に存在するアーモンド形の神経細胞の集まりである偏桃体が反応して、その影響が体全体に広がり複数の場所に異変が起こることが分かっています。例えば次のような変化が体内に起こるのです。
 
1.副腎からストレスホルモンを分泌して心拍数を増やし血液を固まりやすくする。
2.自律神経が興奮して血管を締め上げるため血管が細くなり血流が速くなる。
 
この生理現象は、人類が誕生して狩猟生活の時代にライオンなどの天敵に出くわした時に即座に逃げて身を守るためにできた防衛反応で、血液が固まりやすくするのは怪我をした時に血を止めるためだと考えられています。
 
しかし、天敵の猛獣と接しなくなった現在社会、このしくみが残ったままとなりストレス反応として起こっているのです。
 
脳の偏桃体は、田舎の人より都市の人の方が日常の刺激の多さから過敏に反応する傾向があることから周りの環境の変化にも影響を受けることが分かっています。 
 
複数のストレスが同時にかかると、脳の偏桃体から副腎にストレスホルモンの分泌を促す信号が届き、ストレスホルモンが分泌されて体内に蓄積されることで心拍数の増加、血圧の上昇などが起こり、この状態が続くと最終的に脳出血や心筋梗塞を起こしてしまいます。

 

   

ストレス反応が暴走するメカニズム

 

ラーストレスがかかった時には心臓は次ような状態になります。
 

1.心臓の血液量が減少してとどこおって、栄養や酸素が十分に届かなくなる。
 
2.自律神経は興奮が続くと、誤作動を起こすため間違って心臓の血管まで締め上げ最悪のケースでは心臓が止まる心筋梗塞を引き起こす。

 

ストレスホルモンの作用で免疫細胞の攻撃が止まる

 

ATF3遺伝子がONになると免疫細胞が止まる 

 

内にストレスホルモンが増えると免疫細胞ががん細胞を攻撃しなくなり、がん細胞が増殖することが報告されています。
 
この働きには「ATF3遺伝子」がかかわっていることが分かりました。
 
健康状態が良好の人では、免疫細胞中のATF3遺伝子がオフになっていてがん細胞を攻撃して増殖を抑えます。
 
ところが、ストレスホルモンが過剰に増えていると免疫細胞中のATF3遺伝子を刺激するためスイッチがオンの状態になり、がん細胞を攻撃しなくなるいことが解明されました。
 
ストレスホルモンが多い人はがん細胞が増殖してがんになってしまいます。
 
免疫細胞を正常に働かせるためには、ストレスホルモンの分泌を減らして「ATF3遺伝子」のスイッチをオフにすることが大切です。
 

 

 ストレスホルモンが殺人細菌へ変わるメカニズム

 

ストレスホルモンが殺人細菌へ変わるメカニズム 

 

脈硬化の患者には、血管の壁に存在するはずがない細菌が潜んでいることが分かりました。
 
動脈硬化症の複数の患者の血管を調べたところ、平均で19種類もの細菌がいることが分かりました。
 
この原因のひとつとして、歯茎の出血で血管に細菌が入り込み全身の血管に流れたと考えられています。
 
この状態の時にストレスホルモンが加わると血液中の鉄分が切り離されて血管壁に入り込み、細菌は鉄分によって増殖を繰り返すため、最後は血管壁を溶かして突き破り破裂させ出血を起こします。
 
これが大動脈で起きれば数十分で死亡し、脳卒中などの突然死も引き起こします。
 
マクロファージを活性化させて免疫を高める食べ物 


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