虚血性大腸炎
虚血性大腸炎は、大腸の主幹動脈に明らかな閉塞がないにもかかわらず、血液の循環が悪くなり、必要な酸素や栄養分が供給されずに大腸粘膜に浮腫、出血、炎症や潰瘍を生じる疾患です。
主な症状として突然の腹痛、下血がみられます。
もともと、血管に動脈硬化があるところに便秘などが誘因となって発症するといわれており、高齢者に多いのですが、重度の便秘では若い女性にもみられます。
非壊死型では、絶食、輸液管理、二次感染予防などの保存的治療法を行います。
狭窄が残り、イレウス症状をおこす場合は手術をします。
主な原因
血液の循環が悪くなる原因として、血管の動脈硬化性があるところに便秘による腸管内圧の上昇などが加わるためと考えられています。
クローン病の原因は、まだ特定されていませんが、遺伝的な要因、食生活、腸内フローラの変化などもあげられています。
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