大地震から家族や自分を守るために準備すること


このエントリーをはてなブックマークに追加   


 
地震の安全対策 
 
今後30年以内に東海大地震が発生する可能性が87%といわれています。
想定される震度は6強とされていますが、実際にはより大きな地震が起こることも考えられます。
 
先の東日本大震災では、東京都心部でも大きな被害が発生しました。
 
近年、建物の規制緩和で都心には高層のオフィスビルやマンションが急増しています。
 
高層ビルの高層階は、長周期振動が起きるため注意が必要です。
長周期振動とは、長くゆっくりした揺れのことです。
 
実際の地震では、高層階のオフィスのコピーなどの事務機は左右に揺れる度に床を滑って危険な状況になりました。
 
また、マンションの高層階でも書棚やテレビが倒れて揺れとともに床を滑り動きました。
 
高層ビルでは、それほど強い震度ではなくても長周期振動となって高層階では想定外の揺れが起こることがありますので対策が必要です。
 
高層階のオフィスやマンションでは、家具などを壁に確りと固定するか、マンションの購入を検討している方は建築段階で家具が壁と一体化したビルトインタイプのマンションを選ぶことをおすすめします。

 

室内の安全対策

 

家具の転倒防止 

 

阪神淡路・大震災では、家具や倒壊した壁、柱の下敷きになって自力では脱出できないケースが多く発生しました。
 
この様な教訓からしてもお住まいの地震対策を早急に行いましょう。
 
まず、倒れると危険な家庭の食器棚、重たい食器やなべなどは床に下の段に入れて上の段には軽くて割れ難いものをしまいましょう。食器棚の下方に重心が下がるので安定します。
 
食器棚に普段余り使わない食器が入れてある家庭も多いようです。
普段使用しない食器類は箱か段ボールに入れて押入れの下の段やクローゼットの床に収納し使用するときに取り出して使うようにしましょう。
 
本棚でも同様に、厚い辞書や百科事典などの大きくて重量のある書物は下の段に入れて小さな文庫本などを上の段に入れましょう。
 
以上のことを行うだけでも怪我などのリスクを減らすことが出来ます。
 
次にこれらの書棚や食器棚を壁に固定することで家具の倒壊や割れ物による怪我などのリスクを更に低減することが出来ます。
 
日頃から、分かってはいるもののつい面倒で先伸ばしになっていませんか。
 
大震災は、ある日突然に襲ってきます。昔から備えあれば憂いなしといわれている通り、家族や自分を守るために最低限できることから取り組みましょう。

   

家具の転倒防止対策

 

家具の設置方法、安全対策 

 

阪神淡路・大震災では家屋や家具の下敷きになって身動きができなくなるケースが多く起こりました。
 
被害者の家族が消防署や警察署に救助を求めて駆け込み、救助に向かう途中で他の被災者から次々と救助を求められ、近くにいる被害者を優先的に救助せざるを得えず、結局目的地に行けなかったことが報告されています。
 
被災したら誰かが助けてくれるという考えは捨てて、震災から家族と自分を守る考えが重要になります。
 
家屋、建物の地震対策、補強工事にはある程度の費用がかかると思われます。
でも、家の中の家具は補強器具を買って簡単に補強することが出来ます。最近では様々な地震対策グッズが考案されています。
 
地震が頻発していることもあって簡単に設置できる防災グッズが安くて購入できますので、ぜひとも地震が起きる前に設置しておきましょう。

 

家具と天井の接地面を増やすことで転倒防止

 

家具と天井の突っ張り棒は、普及してきましたが、購入して設置するまでに至ってない家庭も多いと思います。
 
この突っ張り棒と同じ効果を期待できる物に段ボールがあります。
 
段ボールを活用することで、食器棚や書棚などを転倒防止することができます。
段ボールを家具の上面と天井のすき間に押し込んでつめることで家具の転倒を防止できる可能性が高まります。
 
まず、段ボールに古着や使わなくなったタオルケット、毛布などをつめて高さを調整しましょう。
段ボールは柔軟性があるので家具と天井のすき間にやっと押し込む感じで入れられれば高い効果が得られます。

 

   

家具を固定する突っ張り棒の設置方法

 

家具を固定する突っ張り棒

 

食器棚、本棚、 タンス、テレビを金具や突っ張り棒を使って本格的に固定することで、転倒を予防しましょう。
 
突っ張り棒は、書棚やタンスなどの上面と天井の間に設置する転倒防止グッズとして普及していますが、設置の仕方で注意する点があります。
接地する場合、突っ張り棒は接地面を増やすために天井側に一枚の板を噛ませて設置すると強度が増して安定します。
また、写真のように壁に近い家具の後部に突っ張り棒を設置すると安定度が増します。
 
本棚では、本が飛び出さないように帯状のストッパーがありますので、活用しましょう。
 
突っ張り棒は書棚やタンスなどの上面と天井の間に設置するものですが、天井が吊り天井の場合は地震で設置部分が押されてたわみ、外れてしまうことがあります。購入する前に天井の構造を調べておく必要があります。
 
吊り天井では、突っ張り棒では効果がないため、家具と壁を固定するL字型金具が有効です。
 

 

家具を固定するL字型金具の設置方法

 
金具で固定
 
 
L字型金具は、壁と家具がネジでしっかりと固定されていなければ、揺れによって緩んで外れるため効果がありません。
 
壁を叩いて鈍い音がする部分に設置しましょう。
 
多くの壁には壁を取り付けている「桟」が一定間隔で走っています。
 
桟の部分は叩くと鈍い音がします。
 
また、家具のふちにも桟と呼ばれる部分がありますので、壁と家具の桟の部分にL字金具を設置しましょう。
 
家具にL字金具のネジがねじ込めない場合は、図のように板を通して板の左右を固定し、その上からL字金具を設置しましょう。
 
L字金具で補強
 
逆に壁側の接地部分が空洞の場合は、強力粘着パッドで貼り付けるとしっかり固定されますので便利です。

 

 

家具の転倒防止に「ふんばる君」設置方法

 

ふんばる君」は、突っ張り式の転倒防止器具と呼ばれ、家具の前面の床との接触部分に敷くタイプのものです。
 
家具を壁側と隙間ができないようにしっかりと設置することで、滑り出しや転倒を防ぐことができます。
 
床はフローリングが前提で、カーペットや凹凸がある床には使用できません。
家具の裏面上部の角を壁にぴったりと付ける必要があります。隙間があると揺れた時に不安定となり効果が低くなります。
 
食器棚では、棚に入っている食器類が外に飛び出してくる可能性もありますので、ガラスや陶器製の食器は上の棚には置かないようにしましょう。
 
また、食器棚の扉が開かないようにストッパーを設置したり、板などを設置して飛び出し防止の工夫をしましょう。

 

テレビやパソコンなどを固定する耐震用接着マットの設置方法

 

耐震用の接着マットの設置方法 

 

近はテレビも大型化していますが、薄型でも重量がかなりあります。
 
大震災で、テレビの下敷きになって亡くなった方もいます。
 
テレビやパソコンなどの転倒予防に耐震用の強力粘着マットがあります。
 
価格も安価でありますので、是非活用してほしいものです。
 
数センチ角から10センチ角以上のものまで、種類は豊富ですので、固定したい物によってサイズを選びましょう。
 
底に設置するだけで、強い粘着性によって上下左右の強い揺れにも対応できまるので、工事の必要はありません。


このエントリーをはてなブックマークに追加   


 

スポンサードリンク

 

関連ページ

大地震が起きる前に家族で防災の話し合いをしましょう
大地震が起きる前に家族で防災の話し合いをしましょう。避難場所や防災グッズなどを予め準備して大地震から家族や自分を守りましょう

若返り法 健康的にやせる 基礎代謝を上げる 免疫を高める 危険な習慣 認知症を予防 腸内環境を整える