腸内フローラ 免疫を高めるには幼少期に細菌と触れ合うこと

幼い時から細菌と触れ合うと免疫機能が発達

 

幼い時から細菌と触れ合うと免疫機能が発達 

 

主に先進国では、アレルギー疾患や喘息の子どもが増えています。

 

先進国では、経済発展にとともに、清潔な環境で保護され衛生管理が行き届き過ぎて、細菌に触れ合う機会が減少していることが問題になっています。

 

この背景には、防菌、抗菌などとうたって必要以上に不安をあおり衛生用品を販売しようとする商業主義やマスコミに原因があると思います。

 

環境を清潔にしすぎるために、子どものアレルギー耐性が弱くなっていると仮定する考え方があります。

 

これは「衛生仮説」といわれ、幼少期に農家や酪農などの田舎暮らしをした子どもの方が、清潔に保護された環境で育った子どもよりも、アレルギー疾患にかかりにくいという考え方です。

 

田舎暮らしの子どもは、幼い頃から多くの細菌に触れ合うことで、免疫細胞が害のない異物に対して攻撃をしないように制御する働きがあるTレグ細胞(制御性T細胞)が腸内でつくられることが分かってきました。

 

最近のさまざまな調査や研究で、3歳以下の幼い時に細菌に触れ合う生活をした子どもは、免疫機能が発達しアレルギー疾患が少ない事がわかっています。

 

 

 

 

アレルギー疾患が少ないアーミッシュ

 

 

アレルギー疾患が少ないアーミッシュ 

 

アメリカのペンシルベニア州やカナダのオンタリオ州などに住んでいる民族アーミッシュは、農耕や牧畜で生活をしていることで知られています。

 

アーミッシュでは、幼い子どもの頃から家畜の面倒をみる習慣があります。

 

アーミッシュは、都会で暮らす人に比べ花粉症は20分の1、アトピー性皮膚炎は10分の1と極端にアレルギー疾患が少ないことが分かっています。

 

ミュンヘン大学のエリカ・フォン・ムティウス教授が、アーミッシュの血液を調べた結果、血液の中のTレグ細胞(制御性T細胞)が35%も多いことが分かりました。

 

幼い時から家畜と触れ合って、様々な細菌と接触しTレグ細胞が増えアレルギー疾患が少なくなると結論づけています。

 

 

 
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田舎で育った子どもはアレルギー疾患が少ない

 

田舎で育った子どもはアレルギー疾患が少ない 

 

幼い時から農業や酪農の環境のある田舎で育った子どもは、小学校や中学校で都会に出て来ても、花粉症などのアレルギー疾患が少ないという調査結果が発表されています。

 

また、田舎の農場でつくられた作物などの食品を食べている子どもは、あらゆるアレルギー疾患になる確率が低い傾向があることもわかっています。

 

幼い時から、様々な細菌や将来的にアレルゲンになりうるものに触れ合うことでTレグ細胞が作られていると考えられています。

 

食洗機を使っている家庭の子どもはアレルギー疾患が多い

 

スウェーデンのクイーンシルヴィア小児病院などの研究では、食器を手洗いする家庭の子どもの23%に湿疹が、1.7%に喘息がみられたのに対し、食器洗浄機を使っている家庭では38%に湿疹が、7.3%に喘息がみられ、食器を手洗いしている家庭よりも多いという結果がでています。

 

食器を手で洗う方が、食器洗浄器ほど細菌を減らせない事がわかっていますが、食器の手洗いの方が細菌との接触の機会を増やし免疫系を発達させたと考えられています。

 

Tレグ細胞を増やすには3歳以下

 

Tレグ細胞は、3歳以下の幼い時に細菌と触れることで、その細菌に対応したTレグ細胞が体内に増えることが解明されました。

 

Tレグ細胞は、口から入った食べ物や食べ物に付着した細菌やアレルゲンなどに対応して腸でつくられて血中に入ります。

 

しかし、肌荒れやアトピー性皮膚炎などで皮膚からアレルゲンが侵入した場合は、Tレグ細胞はつくられず免疫細胞が過剰に攻撃をするためアレルギー反応が起こることが解明されました。

 

 

子どもの頃からの腸内環境が大人になっても引き継がれて健康を左右することが分かってきました。

 

大切なお子様の将来のためにも、今日から『善玉ガード』を始めてみませんか?

 

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