美味しい水の条件
水道水がまずいといわれるようになって久しくなります。
最近では、水道水を直接飲む人は少なくなったのではないでしょうか。
なぜ、水道水がまずくなったかというと、一言でいえば環境汚染が進んだからです。
水道水は、基本的に河川の水を浄化殺菌して配管を通って家庭に供給されます。
昔と比べ河川の汚染がひどいため、人が使えるレベルの水に戻すには多くの塩素などの薬剤が必要になります。特に塩素にはカルキ臭があります。
1985年に厚生労働省の肝いりで「おいしい水研究会」が設置され「美味しい水の条件」が紹介されました。
その条件は、
1.飲み水の適温
10℃から15℃位が適温、夏場は20℃でも美味しく感じる。
2.飲み水の味を良くする成分
@カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを適度に含んでいる
A適度な硬度を有している。
硬度とは、カルシウムとマグネシウムの含有量のことで、適量は1リットル当たり10〜100ミリグラムの範囲で50ミリグラム前後に人気があるようです。
B水に二酸化炭素が沢山溶けている
以上が美味しい水の三条件と言えます。
日本の名水の条件
また、1985年に環境庁は、日本のきれいな水を再発見し、国民の水質保全へのモチベーションを高めるために「名水百選」を選出しました。
この時の選定の基準が二項目あり、
@水質、水量、周辺環境、親水性の観点から状態が良好であること
A地域の住民の保全活動がなされている
以上の前提条件にプラスして、規模や故事来歴、稀少性、特異性、著名度などの項目に照らし合わせて選定されました。
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