
グーグルの医療・健康関連サイトを対象にした「健康アップデート」が2017年12月7日に実施されました。
健康やダイエットの記事を中心に執筆してきた私のサイトは、この日以降、検索数や収益グラフは、ナイアガラフォールズのように暴落し、3分の1以下に激減してしまいました。
ショックを受けると極めて立ち直りが遅い私にとっても、この半年間は、健康アップデートについて調べたり、アフィリエイトはもうやめようと考えたりしていました。
つまり、生産性がない時間を悶々と過ごしてきたのです。
この時期の詳細な体験談は下記に執筆しています。
【健康アップデート体験談】影響を受けない分野・コンテンツ対策
愚痴はほどほどにして、本題に入りたいと思います。
「リンクユニット」でクリック率が2.25倍に
私は、アドセンス広告を中心に、アフィリエイトをしていましたが、検索数が減少後、ほぼ同じ割合で収益も3分の1に減少していました。
健康アップデートを受け同じ境遇の方のブログを拝見して共感していた時に、アドセンス広告の「リンクユニット」のクリック率が異常に高いという記事に出会いました。
それも、他の広告の約2倍のクリック率であることが検証され記事にされていました。
アドセンス広告の「リンクユニット」といえば、ユーザーが2度クリックしないと報酬に結びつかないことは知っていましたので、記事で紹介されていたクリック率の高さは信じられませんでした。
やってみて効果がないか、マイナスであれば元のアドセンス広告に戻せばよいので、一度試してみることにしました。
クリック率の検証
「リンクユニット広告」
試した結果、驚くべき、広告をリンクユニットに貼り替えた当日から、クリック率が目に見えて急上昇したのです。
期間「11月〜2月」と「3月から6月」のクリック率を比較してみましたが、一目瞭然です。
前4か月の通常のレスポンシブ広告と後4か月のリンクユニット広告を比較すると、クリック増加率が「2.25倍」になりました。
通常のレスポンシブ広告を設置
対象月 | クリック率(CRT) |
---|---|
2017年11月 | 1.7% |
2017年12月 | 1.8% |
2018年1月 | 2.1% |
2018年2月 | 1.9% |
上表の4か月間の平均クリック率 「1.875%」
リンクユニットに変更後
対象月 | クリック率(CRT) |
---|---|
2018年3月 | 4.6% |
2018年4月 | 4.7% |
2018年5月 | 3.6% |
2018年6月 | 4.0% |
上表の4か月間の平均クリック率 「4.23%」
クリック率が「1.88%」から「4.23%」へ急上昇!
4.23 ÷ 1.88 = 2.25 倍
ページ CTRの検証(1.89倍)
ページのクリック率(CTR)とは、クリック数をページビュー数で割った数値です。
クリック数 ÷ ページビュー数 = ページCTR
検索数は低位安定のまま、ページRPMがナイアガラフォールズから鯉の滝登り(すこし大袈裟)となりました。
「リンクユニット」に貼り替えたのが、2018年3月8日でしたので、翌日を境にして前3か月、後ろ4か月、全期間7か月のページRPMのグラフが下図です。
ページRPMグラフ
「ページRPM」とは、広告が1000回表示(1000PV)された場合に、どれくらいの収益があったか、という指標です。
ご覧のように、3月9日を境にページRPMが急上昇している様子がわかります。
12月8日から3月7日までのページRPMが「888円」
3月8日から7月7日までのページRPMが「1,681円」
1,681円 ÷ 888円 = 1.89 倍
結論
通常のレスポンシブ広告からリンクユニットに貼り替えたことで、クリック率が2.25倍、ページRPMが1.89倍となりました。
アドセンス広告を貼り替えるだけで、クリック率は従来の2倍以上と、想像以上の結果となりました。
収益に関しては、クリック率2.25倍の上昇率よりも、ページRPM1.89倍の上昇率が少し低いのは、リンクユニットの方がクリック単価が低いと考えられます。
クリック単価が少し低くても、クリック率が非常に高いので、アドセンス収益は大幅に増加しました。
健康アップデートの影響によって、サイトの検索数、アドセンス収益ともに3分の1以下に激減していましたが、検索数には変化がないものの、アドセンス収益は2分の1まで、回復することができました。
読者の皆様、一度お試しください。変化がなかったり、アドセンス収益が悪化した場合は、元に戻せばよいのですから。。
リンクユニットの貼り付け方
リンクユニット広告の取得方法を解説します。
1.グーグルアドセンスのサイトの左サイドバーから「広告設定」→「広告ユニット」を選択しクリックします。
2.4種類の広告タイプが表示されますので、「テキスト広告とディスプレイ広告」を選択してください。
3.取得するリンクユニットに任意の名前を付けます。広告効果を測定するためらも、「リンクユニット」だとすぐにわかる名前にしましょう。
また、設置場所も指定しておけば、後でサイト上でクリックされやすい位置などの統計をとることも可能になります。
例えば、名前「リンクユニット記事下」や「リンクユニットヘッダー下」、「リンクユニットフッター」などにしておけば、アドセンス広告の種類と設置している場所がわかります。
4.リンクユニットの名前を入力したら、「推奨」をクリックするとプルダウンを表示されます。
5.プルダウンの表示の中から、「リンク広告」を選択します。
6.「リンク広告」の種類が表示され、「レスポンシブリンク」を選択して、「保存してリンクを取得」をクリックしてください。
7.リンクユニット広告のコードが生成されていますので、コード全体をコピーして、自分のサイトの指定した部位に貼り付けてください。
リンクユニット広告を貼る場所
私の場合、アフィリエイトはアドセンス中心なので、1ページ内にアドセンス広告を3つ以上設置しています。
ページの規模が大きい場合には、さらに多くのアドセンス広告を設置しています。
貼っている場所は、「タイトル下」、「フッター」、そして「最初の記事ブロックの下」です。
私の健康関連サイトの1ページで配置のリンクユニット広告の配置位置をご紹介します。
タイトル下に配置
最初の記事ブロック下に配置
フッター上に配置
意外にも、「最初の記事ブロック下」のリンクユニット広告のクリック率が高いです。
レスポンシブのリンクユニット広告は、1ページ内に最高3つまで設置できるようです。
4つ以上設置する場合巣は、他の種類のレスポンシブの広告ユニットを設置しています。
あまり、多く設置しすぎると、ユーザーに嫌われて、途中で離脱される可能性が高くなりますので、記事や画像の量によって調節すると良いと思います。
アドセンス広告を掲載するときの注意点
グーグルのアドセンスプログラムポリシーを守ることが基本です。
ポリシーの範囲内でサイトに広告を掲載しましょう。
グーグルは、インターネット利用して検索するユーザーのことを最も大切にしています。
グーグルが求めている良質なサイトをユーザーに提供すれば、結果的にアドセンス収益も伸びてきます。
そして、グーグルは、ユーザーの次に広告主を大切にしています。
アドセンスは、クリック報酬型の広告ですので、サイトの広告がクリックされるだけで、サイト運営者の収益になります。
裏返せば、広告主は商品購入に結びつかなくても、広告費をグーグルに支払わなければなりません。
したがって、グーグルは、基本的に商品購入に結びつかないサイトへのアドセンス広告を禁止しています。
例えば、次のようなサイトでは商品購入につながらないアドセンス広告は、禁止されています。
1.子ども専用のサイトは、例えクリックされても商品の購入につながらないためアドセンス広告禁止です。
2.ポイントを稼ぐサイトは、何かのポイントを稼ぐために訪問しているのであり、クリックされても商品購入に結びつかない。
さらに、グーグルのペナルティとなるケースでは、
1.アドセンス広告をサイト内のコンテンツと誤認する配置。
2.「詳しくはこちらをクリック」などアドセンス広告をクリックするように誘導。
3.特にスマホでファーストビューが全面広告。
4.アドセンス広告以外に内部、外部リンクが一切存在しない。
5.サイトのメニューのプルダウン時にアドセンス広告と重複する。
6.アダルトサイトへのアドセンス広告の掲載。
7.故意によるアドセンス広告のクリック(自分自身又は他人、業者などに依頼してクリックする行為はアドセンスアカウント閉鎖となります。)
ユーザーの役に立つ、信頼性の高い情報を提供するサイトを作り、グーグルのポリシーに従って広告掲載をすることで、ユーザー、広告主、グーグルと良い関係を築き上げましょう。
有料サーバを借りましょう
以前、無料のFC2サーバーを使用していて、一時的にアカウントを凍結されたことがあります。スパムなどの不正行為は一切していなかったのですが、突然アクセスできなくなりました。
無料のホームページやブログサービスは、運営会社がサービスを終了すれば利用できなくなります。
また、グーグルのアドセンスアカウントは、FC2やアメーバブログなどの無料ブログサービスでは申請が通りません。
重要なサイトやブログは、是非とも有料サーバーを借りて管理しましょう。

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