水虫の治療と対策・予防「しつこい白癬菌を退治して完治する方法」

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水虫のようで水虫ではない間違いやすい疾患

 

水虫と思って病院で診てもらったら水虫ではなかったというケースが多いと言われています。
 
水虫の症状の特徴は、水泡や湿疹、かゆみなどですが、これらの症状と同じであっても別の疾患である可能性があります。
 
水虫と自己診断をして市販の水虫薬を使うと更に症状が悪化することもありますので、皮膚に異常を感じたら、皮膚科を受診しましょう。

 

 

評判の良い皮膚科を見つけることが大切

 

評判の良い皮膚科 

 

皮膚科を受診する際も病院選びには注意が必要です。水虫と似た疾患が数多くあるため皮膚科の医者でも目で見ただけでは誤診することがあります。
 
診断には顕微鏡による検査が必須ですが水虫がいる皮膚を採取して検査しなればみず虫の白癬菌を確認することはできません。不慣れな医者では白癬菌が生息している皮膚を確実に採取できないケースもあるのです。
 
また、白癬菌と似た別の菌が沢山あるため専門医でも正しく診断することが出来ない場合も多いと言われています。
 
病院を選ぶ時は、知り合いやインターネットの口コミなどを参考にして評判の高い専門医を探しましょう。
 
皮膚科の顕微鏡検査はKOH検査とも呼ばれ、患者の角質層を削り取って強アルカリ液で柔らかくして顕微鏡で診断をします。
 
この検査でカンジダ症など他のカビも診断することができます。

 

 

水虫と間違いやすい病気

 

水虫と間違いやすい病気 

 

一見、水虫のようで水虫ではない他の疾患が多くあります。自己判断は禁物ですが次にあげる疾患は水虫と非常によく似ていますので、一応目安として知っておきましょう。いずれの疾患も放置すると悪化する可能性がありますので皮膚科を受診することをお勧めします。

 

異汗性湿疹(いかんせいしっしん)

 

異汗性湿疹の症状は水虫の症状に非常によく似ていますので、皮膚科の専門医でも視診だけでは見分けることができません。
 
異汗性湿疹が発症する部位は手のひらや指の先、足の裏で小さな水泡ができて強いかゆみを伴います。
 
珍しい病気ではなく水虫と同じくらいはやっている病気です。
 
水虫と間違って市販の抗真菌剤などを塗るとかぶれて悪化します。
 
異汗性湿疹の人は足に汗をかきやすいため、足の指の間がジュクジュクと湿っていて水虫にもかかりやすいため、異汗性湿疹の人は水虫を併発している人が大勢います。
 
患部をかくと水泡以外の部分にも赤みを帯びた湿疹が発生することもあります。
 
水泡が再発して症状を繰り返すという特徴があります。
 
再発を繰り返しているうちに足裏の角質層が厚く硬くなることもあり患部をかくことでキズができて重度化することもあります。

 

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

 

昔は、水虫と間違って治療されていた疾患です。
 
手の平や足の裏に無数に出来る赤みを帯びた小さなブツブツの黄色い膿がたくさんできて悪化すると痛みが生じて日常生活で多くの支障をきたすこともあります。
 
この疾患は水虫のようなカビが原因の疾患ではなく体内から起きている病気ですので他人にうつる心配はありません。
 
水虫と見分ける方法は掌蹠膿疱症では左右対称的に症状があらわれます。水虫は片方の足に症状が発症します。
 
爪に症状が出た場合、水虫である爪白癬に似ています。

 

多汗症(たかんしょう)

 

汗は体温調節に必要な機能ですが通常の範囲を超えて発汗する症状を多汗症といいます。
 
多汗症では手、足、腋の下、顔などに過剰に発汗するため手や足の皮がむけることがあり水虫と間違うケースがあります。多汗症は子どもに多くあらわれる疾患です。
 
多汗症は多くの場合、夏ではなく春や秋などの季節の変わり目に皮がむける症状がみられます。

 

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

 

乾癬は非常に治りにくい皮膚病です。
 
患部は皮膚が赤くなって盛り上がり、様々な大きさの赤いかさぶたの付いた赤い病変ができます。
 
かゆみは強くありませんが、かさぶたが厚くなるに従ってかゆみも強くなります。
 
その一部がポロポロとはがれ落ちる病気です。
 
尋常性乾癬は水虫と違って他人に感染することはありません。
 
日本では10万人以上の患者さんがいると推定されています。
 
爪に症状が出た場合、水虫である爪白癬に似ています。

 

掌蹠角化症(しょうせきかくかしょう)

 

手のひらと足の裏の皮膚が硬くなる病気で先天性と後天性の掌蹠角化症があります。
 
しかし、この両者を臨床所見のみで区別することは困難なことが多く遺伝的なものと考えられています。
 
子どもの頃から症状があらわれるケースもあります。

 

カンジダ症

 

白癬菌とは異なる酵母菌の一種のカンジダ菌の感染によっておこる炎症性の病気で皮膚角層にも症状があらわれます。
 
抵抗力が低下すると病原性を発揮します。
 
足の指の間がふやけて皮がむける症状が趾間白癬に似ているので視診だけでは診断が困難です。
 
また、爪が変色してぼろぼろになり周囲が赤くはれて痛む症状も起こる場合があります。
 
皮がむけているだけで水虫と判断するのは早計です。

 

爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)

 

爪とその下の皮膚がはがれて白か黄色に変色がみられます。
 
爪甲の先端から根元に向かって徐々に進行します。
 
指と爪のすきまにゴミなどが入ると爪が汚い褐色調になることもあります。
 
また、マニキュアや洗剤などでも発症することがあります。
 
爪が厚い時は水虫と区別できないこともあります。

 

 

水虫は足の甲や指の上はできにくい

 

足の甲や指の上はできにくい 

 

水虫は足の甲や足指の上側にできることはまずありません。
 
よって、この部分が赤く炎症になっていたり、かぶれている場合は他の細菌感染の可能性があります。
 
かぶれの場合は原因となっている物質に接触している部分だけが赤く症状が現れますので境界線がはっきりしているケースが殆どです。
 
靴が原因で甲が赤くなっている場合は靴の当たっている部分が赤くなるので分かりやすいといえます。
 
かゆみがあると水虫と区別がつきにくいといえます。
 
この様に水虫と似ている疾患が数多くありますので、くれぐれも自己判断せずに信頼のできる皮膚科を探して受診しましょう。

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