水虫の治療と対策・予防「しつこい白癬菌を退治して完治する方法」

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女性にも多く放置すると危険

 

女性にも多く放置すると危険 
 
日本では4人に1人、60歳以上では2人に1人が感染しているといわれている水虫、もはや国民病といえます。
 
梅雨から夏、秋にかけて水虫の活動が活発になります。
 
特に湿度が高い梅雨ころから足の指の間や足裏が痒くて靴を脱いでかきたい衝動にかられる方も多いのではないでしょうか。
 
水虫の原因となる白癬菌は気温が18℃、湿度が80%以上になると活発に活動し増殖するといわれています。
 
よって、梅雨あたりの気温と湿度か高くなるころ、通気性の悪い雨靴などを履くことで足は水虫には絶好の環境となります。
 
足の水虫を放置すると水虫は爪の中に侵入して完治しにくい爪白癬を併発します。

 

 

水虫の歴史

 

水虫の歴史 

 

水虫は靴の文化の発展とともに広がつてきました。
 
水虫の語源は江戸時代に田植えをした農民の足に水泡ができて、痒いことから田んぼの水に虫がいると考えられたことから命名されたといわれています。
 
日本では明治時代も多くの人が草履や下駄を履いていましたので、水虫は広がりませんでしたがヨーロッパ文化の輸入とともに靴が普及して水虫の感染も広がりました。
 
水虫が本格的に流行するきっかけは第二次世界大戦で長時間にわたり軍靴を履いて共同生活をした環境は水虫が繁殖するために絶好の環境であったようです。
 
以降、靴の履く習慣が定着したため水虫も爆発的に増えてきました。
 
ビジネスパーソンはもとより工事現場で働く作業員や自衛官などの職業では安全性を確保するため通気性が極めて低い靴を長時間はいていますが、水虫が増殖する環境が整っているためどうしても症状が悪化する傾向があります。
 
また、20歳を超えると年齢とともに免疫力が低下するため水虫の原因菌である白癬菌を死滅させる働きが低下してしまいます。

 

 

女性にも多い水虫

 

女性にも多い水虫 

 

以前、水虫は男性だけがかかり女性はかからないと思われていました。
 
しかし、水虫は人であれば男女に関係なく誰でも感染する可能性があります。なぜなら、水虫と呼ばれている細菌だからです。
 
特に、最近はファッション性を重視してハイヒールやブーツを履く女性が増えていますが、これらの履物は水虫に感染、増殖しやすい履物です。
 
ハイヒールは足の爪などの先端部負担がかかりやすく皮膚にキズが付いた場合、キズ口から白癬菌が侵入して水虫になります。
 
また、ブーツは蒸れて湿度が高くなり水虫が活発になって増殖するのに絶好の環境となります。
 
水虫を放置すると爪の中に水虫が侵入して爪白癬となって完治しにくくなります。
 
爪白癬になると爪が黄色く濁った状態になるため、女性の場合恥ずかしいと思ってマニキュアを塗って隠すことで更に悪化しますので注意が必要です。
 
また、女性の下着やパンティストッキングはナイロン製で通気性が悪いため、蒸れて股部やお尻にブツブツができて股部白癬(インキンタムシ)を起こすこともあります。
 
汗疹と思ってステロイド剤を塗ると更に症状が悪化することがありますので見極めの注意が必要です。
 
下着やパンティストッキングは出来る限り通気性の高いものを利用し、自宅へ帰ったら通気性が高く、ゆったりとしたものに着替えましょう。

 

 

水虫を放置すると怖い

 

水虫を放置すると怖 

 

免疫力の強さは人それぞれです。例えば風邪を引きやすい人、引きにくい人がいるように水虫の菌である白癬菌に対して免疫力が低い人もいます。
 
この様な体質の方に白癬菌が感染すると重度の場合には脳や心臓までにも白癬菌が入り込んで命にかかわる場合もあります。
 
また、血糖値が高い糖尿病患者ではブドウ糖と血中のヘモグロビンが結合するため栄養分や酸素を体の末端に運べなくなり免疫力が下がって感染症を起こしやすくなります。
 
この様な状態で水虫菌に感染すると傷口から様々な有害菌が侵入して足などの末端が壊疽を起こし切断をしなければならなくなります。
 
水虫は放置しておいて自然治癒することはありませんが、健康な人でも悪化して歩けなくなる場合があります。
 
水虫に侵されている部分から有害菌が入り込んで化膿を起こして足が腫れて歩けなくなることもあります。

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