薄毛の解消は17型コラーゲン

加齢による薄毛の仕組み解明

 

加齢による薄毛の仕組み解明

 

カギは17型コラーゲン 

 

「髪」は長い友達という字で構成されています。
 
髪の毛の量は、人によって大きく違い、若くして薄くなる人もいれば、高齢になってもふさふさの人もいて大きな個人差があります。
 
しかし、やはり年齢とともに髪の毛の生える量よりも抜ける量が相対的に増えるため薄くなるのが生理的作用といえます。
 
髪の毛の量は、母親の胎内にいるときに決まっていて、おおよそ10万本といわれています。
 
毛髪には毛周期とよばれるサイクルがあって、@1か月に1pほど伸びる「成長期」、A
委縮する「退行期」、B毛髪が抜けやすい「休止期」を繰り返しています。
 
健康な人の髪の毛は、全体の9割が成長期で、1割が休止期の状態になっていて、1日に100本ほどが抜けていますが、逆に100本程度が再生れるため頭髪全体としては増減のバランスがとれて現状維持されています。
 
よって、髪が薄くなる原因は、このバランスが崩れて抜ける髪の毛が多くなっている状態です。
 
東京医科歯科大学や米ニューヨーク大学などの共同の研究チームが、マウスの背中の毛と、高齢女性の毛髪から、加齢による薄毛脱毛の仕組みを解明したと発表しました。
 
加齢による薄毛脱毛には、毛を作り出す毛包幹細胞の老化が関係していて、毛根を保護して毛の伸長の通路となる毛包幹細胞が徐々に縮小して消失してしまうことで、毛が細く薄くなり、そして抜け落ちることが分かったのです。

 

 

薄毛を解消する「17型コラーゲン」

 

同時に幹細胞の老化を防ぐには「17型コラーゲン」という物質が必須であることを突き止めました。
 
「17型コラーゲン」は食べ物やサプリメントでは摂取できないため、今後この物質の分解を防止できるような薬の開発が待たれるところです。
 
超高齢化社会を目前に控えたに日本では、この新薬が開発されれば心身ともに若々しく前向きに過ごせる高齢者が増えると思われます。