地球の環境と水

 

水道水の水源の分布

 

水道水はどこから来るのか、水道水の水源の分布
 
蛇口から供給される水道水は水道局の厳格な水質管理のもとに浄化された安全な水です。
 
この水道水の水源はどこにあるのでしょうか。水道水の水源は次のように分布しています。
 
地表水
 
  @河川水  25.7%
  Aダム湖水 46.7%
  B湖沼水   1.3%
 
伏流水       3.7%
 
 
地下水
 
  @浅井戸水  6.9%
  A深井戸水 12.9%
 
 
その他       2.8%
 
 
以上のように約7割が地表水で残りの約3割が地下水や伏流水等になっています。
 

河川水、ダム湖水、湖沼水の水質

 
湖水の汚染はは大気汚染や水質汚染 
 
地表を流れている河川水は降水や台風などの気象条件により大きく水質が変動しやすい傾向があります。
 
ダム湖水や湖沼水は、河川水ほどには汚染されませんが、水の流れが緩慢なために汚染されると水質の回復にある程度の時間がかかります。
 
地下水は、気象条件にはあまり左右されませんが、一旦汚染されてしまうと、もとの水質に戻るまでにかなりの年月を要します。
 
因みにヨーロッパの諸外国では、水源地の周辺は環境保護区に指定し、建物の建設なども禁止して水質を維持管理しています。
 

伏流水の水質

 
伏流水は、河川水や湖水等の川底の砂層に浸透し、ろ過されて流れる水で地表水と比較するとろ過される分、濁りが少ないきれいな水質になります。
 

地下水の水質

 
地下水には、地表から10メートルから30メートルの層にある浅井戸水と水を通しにくい地層の下にある深井戸水があります。
 
浅井戸水は、地表の汚染物が地中に浸透してくれば、影響を受けやすいといえます。
 
例えば畑などに散布した農薬が地中に浸透するため、その影響を受けます。
 
深井戸水は水を通しにくい地層の更に下にありますので、汚染物の影響は受けにくいのですが、一旦汚染されてしまうと回復に相当の年月を要します。
 
地下水の汚染は人体の健康にも大きな影響を及ぼします。地下水をきれいにして回復させるには相当な期間を要します。私たちには地下水を汚染しないように配慮する必要があります。なぜなら、地下水を一度汚染すると未来の人類にもつけを回すことになるのです。

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