日本に多い硬水とヨーロッパに多い軟水
水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって硬水と軟水に分類されます。
硬度の算出には2種類あります。
ひとつがドイツ硬度で酸化カルシウムを基準として、その量を算出します。酸化マグネシウムも酸化カルシウムに換算します。
もう一つがアメリカ硬度でカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウムに換算して表します。
ドイツ硬度1度はアメリカ硬度17.8ミリグラム/Lに相当します。
日本では、ドイツ硬度が使われる事が多いようです。
ドイツ硬度で200ミリグラム/L以上、つまり200度以上の水を硬水、200未満の水は軟水となります。
日本の河川の水や地下水は硬度が50以下の硬度が低い軟水です。
兵庫県の西ノ宮の井戸から湧出する水は宮水と呼ばれ酒造に使用されていますが、高度が150度程度と日本の水の中では高めですが、それでも硬水の硬度には及びません。
世界に目を向けるとヨルダン川やコロラド川の硬度が最も高く700度前後、イギリス、スコットランドのネッシーで有名なネス湖の湖水が20度前後の軟水となっています。
硬度の違いは、その水源地や周辺の地層の違いや山々の形状にも左右されます。
海外旅行に行ってレストランやホテルで日本と同じ様に水を飲んで下痢を起こした話は枚挙にいとまがありません。
下痢の原因には、2通り考えられますが、東南アジアや中東なでの場合は、水に含まれていた雑菌の可能性が高いでしょう。
ヨーロッパだと普段飲み慣れない硬度の高い水が原因の可能性があります。
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