日本のサプリメントの定義
日本で「サプリメント」と呼ばれている製品は、米国では1994年に制定された法律「DSHEA法」に基づき「ビタミン、ミネラル、ハーブ、アミノ酸のいずれかを含み、通常の食事を補うことを目的とするあらゆる製品」と定義されています。
各サプリメント製品にはラベル表示を義務付けています。
また健康に寄与する科学的な根拠が明確になっている製品には効果を記載しても良いとされています。
また、日本では「サプリメント」には法律上の定義はなく「健康食品」とされています。従って、「科学的な根拠が明確」であっても効果や効能を宣伝することは出来ません。
食品衛生法では、人が口から摂取するものは、食品、医薬品、医薬部外品に分類されていますが、医薬品の定義については薬事法によって定められています。
また、医薬品に該当しないものは食品に分類され、食品は疾病の診断、治療、予防を目的として使用してはならず、それを標榜して販売することも規制されています。
医薬品と食品との区分は、厚生労働省が定める「食薬区分」によって分けられ、@医薬品、A医薬部外品、B保健機能食品 特定保健用食品/栄養機能食品、C食品(いわゆる健康食品を含む)に分類されています。
食品の役割
食品には3つの機能がありますが、その一つが栄養・エネルギー源としての一次機能です。
また、味や食感を楽しむおいしさとしての二次機能と食べ物に含まれる栄養成分が生体防御、疾病の予防、疾病の回復、生体リズムの調節、老化抑制などの身体に与える体調調整の三次機能があります。
三次機能は食品の薬理的作用であり、この機能がサプリメントに活用されます。
機能性食品は日本で定義された概念で、1984年に文部省(現文部科学省)の特定研究「食品機能の系統的解析と展開」のプロジェクトの中で定められました。
食品の機能分類
1次機能(栄養機能)
2次機能(感覚機能:味・香り)
3次機能(体調調整機能)
@生体防御
A疾病の予防
B疾病の回復
C体調リズムの調整
D老化抑制
食品の持つ三次機能に関しては、2001年に開始された「保健機能食品制度」によって特定保健用食品と栄養機能食品については機能の一部を表示することが許可されています。
特定保健用食品制度は1991年に始まり、有効性が科学的に証明された個別の製品については、審査を受け、生活習慣病の一次予防を目的とする製品であることを表示することができます。
特定保健用食品
特定保健用食品の表示として認められているのは、以下の通りです
1 おなかの調子を整える食品
2 コレステロールが高めの方の食品
3 血圧が高めの方の食品
4 ミネラルの吸収を助ける食品
5 骨の健康が気になる方の食品
6 むし歯の原因になりにくい食品/歯を丈夫で健康にする食品
7 血糖値が気になり始めた方の食品
8 血中中性脂肪、体脂肪が気になる方の食品
特定保健用食品制度では当初は医薬品との区別を明らかにするために、「明らかな食品形態のもの」に限られていました。
それが保健機能食品制度によって、錠剤やカプセルなどの形状も許されました。
ただし、舌下錠や噴霧型などの医薬品にのみ許可された形状を用いた場合には、薬事法によって医薬品とみなされ、取り締まりの対象となります。
栄養機能食品
栄養機能食品は、健康の維持等に必要な栄養成分の補給を目的として摂取する人に対して、特定の栄養成分を含むものとして、定められた基準に従って、その栄養成分についての機能を表示することができる食品のことです。
個別許可型の特定保健用食品とは異なり、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が、国が定めた上限値・下限値の規格基準に適合している場合に、審査を受けることなく製品に表示できる規格基準型となっています。
栄養機能食品に該当する規格基準が定められている栄養成分は、ビタミン12種類とミネラル5種類に限られています。
【ビタミン】
ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸
【ミネラル】
カルシウム、亜鉛、銅、マグネシウム、鉄
当サイトの注意事項とお願い
当サイト「サプリメント情報館」では、健康づくり・健康増進のためのサプリメント情報や症状別や目的別のサプリメント情報を提供しております。
近年さまざまなサプリメントが取り上げられて半ば氾濫傾向にありますが、本来は日々の食事により各栄養素や酵素などを摂取することが理想であり基本であると考えています。
しかしながら食事の欧米化やストレス社会を反映して、生活習慣病や不定愁訴を訴える人口が年々増加の一途を辿っています。糖尿病やうつ病はその代表と言えるでしょう。
病気の予防や改善にサプリメントが活用されていますが、サプリメントを摂取するに当たっては注意が必要となります。
特に病気の治療のために薬を常用されている方がサプリメントを摂取する際には医師へ相談することを強くお勧め致します。
つまり薬とサプリメントの飲み合わせに注意が必要なのです。相互作用を考慮する必要があります。欧米では、既に相互作用の研究が進められておりデータベース化され、医師が積極的に患者に対して助言するシステムが確立されています。
一例として、サプリメントの「イチョウ葉エキス」がありますが、医師が処方する「降圧剤」「抗不安薬」「抗ウイルス薬」「糖尿病治療薬」「抗炎症薬」「血液凝固抑制薬」「ワルファリン」「肝臓代謝医薬品」などの薬と相互作用があるとされています。
相互作用とは副作用と換言してもよいでしょう。当サイトの内容や情報は、サプリメントなどの成分に関する情報であり決して摂取を薦めるものではありません。サプリメントのご利用の際は自己の責任においてお願い致します。
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(当サイト管理人)
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