腸内フローラ 善玉菌を増やす和食

腸内フローラのバランスためには和食が最適

 

和食は腸内環境を整える 

 

腸内環境を整えて腸内フローラのバランスを保つには和食が最適だと考えられています。

 

世界的な研究者は、日本人は諸外国に比べて果物をあまり食べないのに世界有数の長寿国であることを「ジャパニーズパラドックス」と表現しています。
 
和食に秘められているパワーが認知されて欧米諸国では和食ブームが続いています。
 
当サイトは和食と腸内細菌、そして健康効果についてご紹介します。
 
腸内では、多種多様な細菌が種別ごとに集まってテリトリーを形成しています。

 

それは、あたかも芝桜の群生の様に見えることから腸内細菌群の全体を腸内フローラとよんでいます。

 

この腸内細菌には、大きく分類して人に有益な作用をする善玉菌、有害な作用をする悪玉菌、中間的な立場の日和見菌の3種類があります。

 

これらの細菌群は人の腸内で宿主である人間が食べた食物をエサにして活動しています。

 

そしてエサを代謝し活動するときにさまざまな物質を産生します。

 

この産生された物質が人に有益であったり有害であったりするのです。

 

 

 
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いろいろな食材を食べるには和食が最適

 

和食には様々な食材が使われる 

 

私たちは、体に与える影響の善悪で、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類しています。

 

これらの3種類の腸内細菌が善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割の比率が理想的とされていますが、実際は人によって好ましいバランスがあるようですので、決まった割合が推奨されている訳でもありません。

 

腸内では、3種類の多種多様な細菌のバランスが保たれていることが重要です。

 

腸内細菌のバランスを保つためには、いろいろな食材を少しずつ食べる和食のスタイルが適している事がわかりました。腸内細菌によってエサになる栄養素が異なるからです。

 

和食は、肥満やメタボリックシンドロームの予防や改善が期待されるとして世界的にも人気になっています。和食は世界文化遺産にも登録されています。

 

善玉菌を優位にすることが大切

 

納豆は腸内環境を整える 
 
善玉菌のビフィズス菌や乳酸菌は、オリゴ糖や大豆食品や食物繊維をエサにしています。

 

悪玉菌は、主に肉類などの脂肪をエサにしています。

 

肉類などが中心の欧米型の食事は、悪玉菌が増えて活性化するため、善玉菌の増殖や活性化がおさえられてしまいます。

 

腸内の悪玉菌が優位になると腐敗菌や発がん物質が増え病気の原因になります。

 

腸内フローラでは細菌の共生関係が重要です。そのバランスをとるためには、いろいろな食材を少しずつ取ることがポイントです。

 

そこで伝統的な和食は、食材が豊富で発酵食品が多く、特定の栄養素に偏らず、脂肪の取り過ぎも防げるメリットがあります。

 

また、和食は高脂肪食が主な原因となっているメタボや糖尿病など生活習慣病やアレルギー疾患の予防が期待できます。

 

 

 
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多くの腸内細菌を保有することが大切

 

では悪玉菌を全く無くせばいいようにも思えますが、悪玉菌に見えても、周囲の様々な菌との共生することで善玉菌の働きもしますので、多くの種類の腸内細菌を保有することがより重要だといえます。

 

バクテロイデスが産生する短鎖脂肪酸

 

最新の研究では、肥満には腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸が関与していることが分かりました。

 

米ワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士らの研究で、日和見菌のバクテロイデスが産生する短鎖脂肪酸が脂肪の取り込みをブロックするとともに、脂肪を筋肉に取り込んで燃焼させる働きを解明しています。

 

大腸菌は消化吸収の大切な働き

 

また、悪玉菌の代表のように思われている大腸菌は栄養素の消化・吸収の働きを助けており、大腸菌にしか消化できない栄養素もあるのです。

 

病原性の大腸菌O-157等の一部の大腸菌が大きくクローズアップされるため極悪菌のような印象を受けてしまいますが、大腸菌が腸内からいなくなると人間にとっては困るのです。

 

臓器に負担をかけない和食

 

東北大大学院農学研究科の都築毅准教授が行った研究の結果、少量ずつ多種類の食材を摂取すると異なる消化・吸収機構で処理されるため、特定の臓器の負担が減少できると報告しています。

 

近年、食事がお肉中心になりがちですが、体のことを考えて野菜や果物をバランスよく食べるようにしましょう。
 
いかがでしたか、腸内環境を整える和食についてご紹介しました。昔から「医食同源」といわれている通り、日々の食べ物と健康は深い関係がありますので、和食を見直してみませんか。

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